<ブログ作者> IOGKFの門下生であり、この道を探求するための備忘録と考察として内容を残していくものである。

福州に14年間滞在した寛量先生は、リュウリュウコウ老師から厚い信頼を得て、秘伝を伝授されました。稽古は老師の家の庭で行われていました。
入門当時、老師はレンガ積みの左官で生計を立てており、寛量先生も生活のために老師とともにレンガ積みの仕事を始めました。老師は後に隠居しますが、先生はレンガ工場での仕事を続けたといいます。
当時の武術の修行は、身分の高い者や裕福な者でなければ困難でした。老師もまた、貴族の出身という身分を隠すため、昼間はレンガ工場で働き、夜に寺で武術の修行に励んでいました。このような厳しい環境での労働と修行が、先生の並外れた強さの礎となったのです。
【考察】 14年間という途方もない期間、異国の地で修行を続けた先生の精神力は想像を絶します。しかも、生活のために肉体労働をしながらの修行です。現代の私たちは、道場という恵まれた環境で、仕事が終わってから稽古をすることができます。先生の壮絶な修行の日々を知ると、自分の稽古への向き合い方を深く考えさせられます。道場での1時間、1回1回の稽古の重みを、もっと意識して取り組まなければいけないと感じました。
参考文献: 剛柔流空手道史 著者:東恩納盛男 監修:宮城安一